ケアマネージャーの疑問1

 ケアマネージャーがこなしていく仕事はケアプランの作成だけではありません。

  国に、介護保険の請求なども行っていきます。そういった法的なことは行うのですが、近年、介護関連の法律を逆手にとって、悪質な手口で要介護の方たちからお金を搾取したりする事件が起きています。

 そのため、要介護者の個人情報や個人の事柄について、他の人間が公的な書類を取り出すとなると困難を極めるようになりました。

  身寄りのない、認知症の要介護者などで重度になってしまった場合にも、そういった事柄が適用されてしまうため、必要な資金を銀行から下ろせない。という事態も起きてしまうのです。

  確かに、「悪用されると困るから」というのは分かるのですが、何も出来なければ、どうしようもないことも沢山起きてしまうわけで、そして、本当に困るのは本人になってしまうこともあるのです。

  個人情報に関するもの、とりわけ資産の関わるものについては取り扱いがうるさくなっていますが、こういったものをどうして行くかということについては非常に疑問を感じています。

  確かに、法律をゆるくすれば、悪用する企業や個人も出てくる。 けれど、何も出来ないと非常に本人が困ってしまう場合。そういったときに、きちんと対応できるような、方法もなければ今後介護職の仕事は困難を極めていくでしょう。

  例えば、身分証や免許証などを提示する、介護施設で銀行と提携する、そういった要介護者の実情をきちんと理解した上での対応策を現場からが求められています。

  本人からの説明がなければ、何かが出来ることがない。という制限ばかりを作るのではなく、そういったことを規制する上で起きてくる問題を解消する方法もきちんと考えなければ、個人情報保護はますます、厳しさを増していますから、予測できないようなことすら起きてくるわけです。

  要介護者の中には、きちんと自分のことを自分で解消できるひともいるのは確かですが、老人介護関係者では、認知症や、ものごとをきちんと捉えられない重度の人もいることは確かで、そういった、病気の内容によっては法的に定められた部分で必要な介護が行えなくなることも、一考に入れてもらえないのか?という疑問もあります。

  そうなると、ケアプランも限られたものになっていき、必要なサービスも受けられなくなるという恐れも出てきます。

  医療現場従事者に、考えの浅い法的な規制重荷をかけていくことは、結局要介護者の不利益になることも述べておきたい疑問の一つです。