ケアマネージャーの実情2

 ケアマネージャーとして仕事をしていて思うことは沢山ありますが、やはり、実情としてあるのは、在宅希望の人の家に、介護者が戻っても大丈夫かという確認をするために、家へお伺いしたときのことでしょうか。

  本人は戻りたいという希望のため、介護サービスを利用しつつも在宅になるという時、訪問してその状態を確認しますが、全ての場合ではないのですが、時にはこれでは生活できないと判断できるようなところへ戻ろうとすることがあります。

  それは実際にはその方の家ではありますが、ガス台もない、ストーブもない、電話もない、布団は毛布だけ、鍋もなければ、冷蔵庫もない。おまけに床は倒れて救急車で運ばれたため、病院に入院しているときに冬をそのまま迎えたため、水を落とすのを忘れており、水道管が破裂し、水がその辺じゅうに溢れ出して床が抜けていたという状態。家の中ではほとんどどうすることも出来ないような状況がありました。

  このままでは家自体が危険な状態で、これでは、生活というよりも住むことすら出来ない。と唖然とすることもあるのです。

  食べものはたまに息子が果物などを置いていく、しかもそれは毎日ではないという実情を踏まえて、生活が出来るようにするために家を直すところから関わっていくこともあるのです。

  数ヶ月かけて、状況を良くしてその方が住めるようにしたり生活できるように考えたりしていくこともケアマネージャーの仕事の一環であり、しかしそれに対しての報酬はないというきつさもありました。

  こういった、実情が実際にあることも考えて行く中で、介護に携わる人間にまかせきりの、要介護者の家族の姿も浮き彫りになります。

  介護する中で絶望を感じることもあるかもしれませんが、やはり家族として出来ること、やらなくてはならないことがある中で、どういった介護サービスを使っていくのか、そういったことをきちんと踏まえて、家族も関わっていかなければ、要介護者は生活すら満足に出来ず、体を壊してしまったり、ひどいと亡くなってしまうこともありえるのです。

  地域や、介護施設や私たちのような介護専門職の人間、そして周囲の人や家族との連携をしていかなければならない高齢化社会にも関わらず、それが出来ていない現状があるのです。

  ましてや、前述のようなことになっていると、限られた予算の中で全てのことをまかなうことになり、すでに仕事ではなく、ボランティアの域に入ってしまうとケアマネージャーになって働く人材すらいなくなってしまう事も考えられるかと思います。

  こうした、仕事に対し生きがいや誇りを持っていくことは、非常に困難であり、人によっては辞めてしまうでしょう。

  私たちケアマネージャーはそういった困難にぶつかっても、乗り越えなければならないという課題があります。 そういった実情は必ずつきまとう仕事であり、それを解決していくという実情がそこにあります。